パートナー
吉峯耕平
昔は紙が存在しなかったり、特別な高級品だったのですが、紙が普及するころには「紙の法律」という分野が誕生して、専門家が色々と新しい議論を展開していたのかもしれません。もちろん、現在の法律は、全ての分野において紙の存在を前提にしており、「紙の法律」という分野は、もうありません。
「IT法」は、本来、空気のようなものであるべきです。全ての法律分野はITを前提に再構成されなければならないし、「IT法」なる分野は「紙の法律」みたいなもので、最後には残らないでしょう。そうはいっても、個人情報保護、電子契約、セキュリティ、デジタル証拠といったIT法の「新しい総論」の研究は必要ですし、新しい(実は既に現在)社会に対応すべく、四苦八苦している担当者の皆様と一緒に悩んでいきたいと考えています。